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煙風洞試験装置 風車流れの可視化

 機械工学科では,グライダーの翼周りの流れなどを調べるために,煙によって流れの状態を視覚的に観察することができる煙風洞試験装置を所有しています.
 風洞とは安定したきれいな流れを作り出す装置で,煙風洞は,そのきれいな流れの中に煙の線を流して,流れの状態を見ることができるようにした風洞です.


煙風洞試験装置
煙風洞試験装置(手前), 吐出型風洞試験装置(奥)

翼周りの流れ1990
翼周りの流れの可視化(1990年)

 この煙風洞は,風量の調整が手動弁による調整だったり,翼など試験体の流れ状態の観察と風速の測定が同時にできないなどの問題点がありましたが,ここ2,3年の間に,てこ入れをして,ファンをインバータで制御し,風速も試験体を挿入した状態で測定できるようにしました.
 現在は,学生実験(機械工学実験)や卒業研究で使用しています.

 今年から,卒業研究で行っているクロスフロー風車の流れ状態の可視化を行うために,煙風洞用の風車模型の製作等を進め,ようやく実験ができる状態になりました.

クロスフロー風車の可視化
クロスフロー風車の可視化写真
 2007年度の卒業・修士論文の研究では,作動中のクロスフロー風車の流れ状態を可視化することを目的として,使用する一眼レフデジタルカメラや照明の設定条件を試行錯誤し,先に紹介した可視化写真よりも,より明確に流れ状態を捉えられるようになりました.
クロスフロー風車の可視化1
クロスフロー風車の可視化写真(平均流れ,シャッター速度 1s)
クロスフロー風車の可視化2
クロスフロー風車の可視化写真(瞬間的な流れ,シャッター速度 1/4000s)
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author : mechstaff | - | -