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OpenFOAM 1.5-devのインストール(CAELinux)

目的:風車やファンなどの回転体の計算をするため
  OP-1.5には,回転体を計算できるソルバーがなく,
  OP-1.5-devにおいて,icoDyMFoam,turbDyMFoamが
  導入されている。

  CAELinux2009のPCにOP-1.5-devをインストールする

1.ホームディレクトリ以下に,OpenFOAM-1.5-devを
  インストール(保存)しなければならない。
 (パッケージファイルを解凍するだけ)

2.OpenFOAM-1.5-devを使うための環境設定をする
  ホームディレクトリ内で2つの環境設定ファイル
  .bashrc-CAE, .bashrc-OpenFOAM (.bashrc変更不要)
  をエディタで書き換える
  a) .bashrc-CAE→OpenFOAM-1.5-devの場所を指定する
  b) .bashrc-OpenFOAM→OpenFOAM-1.5-dev/etc/bashrc
   をsourceする

3.gcc4.3.3 をインストールする
  OpenFOAM-1.6などの ThirdParty を入手
   (1.5-devのが見あたらなかったから)
  ThirdParty 内の gcc4.3.3 フォルダを
  もともとホームディレクトリ内にある
  ThirdParty フォルダにコピーした。
  (gcc4.3.3 がないと OpenFOAM terminal を起動すると
   gcc4.3.3 がないというメッセージが表示される)

以上で,とりあえず
 Applications → CAELinux → OpenFOAM terminal で
 OpenFOAM-1.5-dev を実行できるターミナルが起動できる。

OP-1.5-devの導入で解決できない問題

1.paraFoam で paraview が起動しない
 OpenFOAM-1.5-dev/etc/apps/paraview3内の
 bashrc を以下に書き換える
 export ParaView_INST_DIR=$WM_THIRD_PARTY_DIR/ParaView$ParaView_VERSION

 ParaViewと$ParaView_VERSIONの間の(-)を省いた
  → とりあえず起動した。
 (ParaView3.3 が正しく,元のままだと
  ParaView-3.3となり×)

2.paraview が caseName.OpenFOAM (ケースデータ)
  を読み込めない
 paraview 起動後,ケースデータが読めず,
 ファイルを選ぶようにダイアログが表示される。
 当然,OpenFOAM を選択しても失敗する。

 回避策:
  caseディレクトリ内で foamToVTK を実行し,
  VTKファイルを作成する。
  これをparaviewで,読み込めばとりあえず,表示される。
 上記問題が解決しなかったトライ:
 1.Qt4.3.5のインストール (paraviewの問題が解決される?)
  ファイル:qt-x11-opensource-src-4.3.5.tar を入手
  上記ファイルを,ホームディレクトリ内に保存し解凍する。
  フォルダ:qt-x11-opensource-src-4.3.5 ができる。

  ターミナルで以下の作業をする
  a) cd $HOME/qt-x11-opensource-src-4.3.5
  (qtフォルダ内に移動)
  b) ./configure -prefix ~/OpenFOAM/ThirdParty/Qt-4.3.5
  c) make
  d) make install

CAELinux 2009-2010 の覚え書き
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