Paraview〜2D物体面の圧力分布の抽出〜
2011.11.11 Friday 11:00
OpenFOAMによる風車やファンなどの数値計算結果から翼面上の圧力分布を求める方法
前提条件:
・OpenFOAMの計算結果は,"foamToVTK" コマンドにより"VTK"で出力(アウトプット)する.
これにより,計算領域内の速度や圧力などの物理量がVTKフォルダ内に出力され,同時に,物体面ごとの形状および面上の物理量も各物体面の名前の付いたフォルダ内に出力される.
ここでは,複数の物体面で構成される羽根車(クロスフロー風車)を例に,1枚の翼面上の物理量を抽出するための方法を記す.
Paraviewでの処理手順:
1.物体面のVTKファイルの読み込み.

読み込んだVTKデータ
2.1枚の翼を選択する.
・Select Cells On ボタンを押し,マウスで必要な翼を囲って選択する.
・選択されないセルがある場合が多いので,Zoomで確認して,全て選択する.

Select Cells On ボタン

選択された翼
3.選択した1枚の翼のみを抽出する.
・メニュー→Filters→Data Analysisから"Extract Selection"を実行する.

Extract Selection実行画面
左下のObject Inspectorのウィンドウ内の"Copied Selection"に,選択された形状データがテキスト表示される.
4.物体面上の物理量を求める.
・メニュー→Filters→Data Analysisから"PlotOnIntersectionCurves"を実行する.

PlotOnIntersectionCurves実行画面
Object Inspector ウィンドウの設定で,赤枠で示された面が目的の物体面と直交するように調整する.ここでは"Z Normal"で決まり.赤枠のサイズは,物体面のサイズで自動的に調整される.

物体面上の物理量の分布グラフ
赤枠で示された面と交差する線上の物理量が抽出され,画面左側のグラフとして表示される.
5.抽出した物理量を保存する.
File→Save Dataにより,物体面上のデータがcsvファイル等で保存できる.
全フレームのデータを保存したい場合は,"save"ボタンを押した後に表示されるダイアログの"Write All Time Steps"をチェックすれば,ファイル名末に番号付けされて各フレームの物理量が保存される.

全フレームの書出をチェックするダイアログ
CAELinux 2009-2010 の覚え書き
前提条件:
・OpenFOAMの計算結果は,"foamToVTK" コマンドにより"VTK"で出力(アウトプット)する.
これにより,計算領域内の速度や圧力などの物理量がVTKフォルダ内に出力され,同時に,物体面ごとの形状および面上の物理量も各物体面の名前の付いたフォルダ内に出力される.
ここでは,複数の物体面で構成される羽根車(クロスフロー風車)を例に,1枚の翼面上の物理量を抽出するための方法を記す.
Paraviewでの処理手順:
1.物体面のVTKファイルの読み込み.

読み込んだVTKデータ
2.1枚の翼を選択する.
・Select Cells On ボタンを押し,マウスで必要な翼を囲って選択する.
・選択されないセルがある場合が多いので,Zoomで確認して,全て選択する.

Select Cells On ボタン

選択された翼
3.選択した1枚の翼のみを抽出する.
・メニュー→Filters→Data Analysisから"Extract Selection"を実行する.

Extract Selection実行画面
左下のObject Inspectorのウィンドウ内の"Copied Selection"に,選択された形状データがテキスト表示される.
4.物体面上の物理量を求める.
・メニュー→Filters→Data Analysisから"PlotOnIntersectionCurves"を実行する.

PlotOnIntersectionCurves実行画面
Object Inspector ウィンドウの設定で,赤枠で示された面が目的の物体面と直交するように調整する.ここでは"Z Normal"で決まり.赤枠のサイズは,物体面のサイズで自動的に調整される.

物体面上の物理量の分布グラフ
赤枠で示された面と交差する線上の物理量が抽出され,画面左側のグラフとして表示される.
5.抽出した物理量を保存する.
File→Save Dataにより,物体面上のデータがcsvファイル等で保存できる.
全フレームのデータを保存したい場合は,"save"ボタンを押した後に表示されるダイアログの"Write All Time Steps"をチェックすれば,ファイル名末に番号付けされて各フレームの物理量が保存される.

全フレームの書出をチェックするダイアログ
CAELinux 2009-2010 の覚え書き
written by tanino