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世界文化遺産の国内候補に

 長崎県が世界遺産の登録を目指している
「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」
が,1月23日,文化庁が国内候補としてユネスコに提出するリストに選定されました.

 「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の中には,長崎市の大浦天主堂や佐世保市の黒島天主堂をはじめ,平戸,五島,島原など県内の広範囲にわたって散在する教会とその関連遺産,計20の文化財・史跡が含まれています.
 歴史的には,1549年のフランシスコ・ザビエルの布教以来,キリスト教が西日本を中心に広まりましたが,豊臣秀吉の伴天連追放令や江戸幕府の鎖国によりキリスト教は禁止され,長崎にあった教会群は全て破壊されました.その鎖国の中でも,信仰は密かに継承され,開国後,プチジャン神父らにより建てられた大浦天主堂に,浦上の信徒が訪れ信仰を告白した「信徒発見」が,宗教史上の奇跡として世界中を巡ったそうです.その後,明治新政府も禁教政策を引き継ぎ,信仰の自由が黙認されたのは,1873年以降になります.
 こうした長い弾圧の時代を経て,建てられたというところに非常に歴史的な価値があり,そのような教会群が長崎県内には数多く存在し,教会数は約130棟になります.その中でも特に歴史的価値の高い20の文化財・史跡が世界遺産を目指す資産に中に含まれています.
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author : mechstaff | - | -